幽玄の間強豪のY氏が下じょ会に参加されました。二回目です。
終了後の二次会にもお付き合い下さり楽しい一日に。先ず画像を。
白14シマリに即黒15打ち込みと早めに白模様を削減。
白16、18は攻めて主導権が意図。対し黒19、21は白に
多少実利与える手だが『厚さやサバキ』を求めています。
考慮し白1、3出切り。対し黒4は拍子抜け。黒7など
頑張りを予想していたので。白7抜きまで満足。ただ黒2
4・6を得て白の攻め緩和になっています。そして次の
黒8!この発想只者ではない。白イと受け黒ロが注文。
星▲が光り上手としてその進行を選ぶわけにはいかない。
気合の白1分断。黒2も当然の踏み込み。この手は
黒イ切りと黒ロのアテ、二つの手段を見ています。
白1ツギは辛抱手。実戦では打ち辛いですね。予想は
黒2~黒6。ゆっくりして互角だったと今は思います。
◆ただ黒2で別の打ち方があるかもしれない。
▲に対しヨんでいけると踏み白1出を決行。黒の応手は
イ、ロ、ハの3通り。先ず黒イ切りから検討します。
黒1、3は黒7まで実利得られるけど白8となって
黒▲弱体など失ったものが大きい。Y氏もちろん却下。
黒1ノビでした。ここは白分岐点だが実利主張し白2を
選択。黒5、白6と進み振り変わりとなりました。
互角に見え自分の棋風に合っている方を選んだのですが
黒の突き抜いた姿は厚く素晴らしい。今ならば・・・
白1に食指が行きそう。×を廃石にするのです。黒2抜きを
許すと白aが泣いているが白3と新天地へ向かう。▲への
攻めが消えるけどまだ白b食いつきも残っています。
実利主義の前図実戦とは真逆。こちらが白力強かった。
放たれたのは黒1。カドと感じたがカタとも言えますね。
これまでの▲全てを活かしている。白が反応したら対応し
左一帯を黒地にとの意図。見惚れるほど名手に映りました。
一応白も右辺で黒×獲得しかなり実利を得ているのですが・・・
実戦は好手カドに相手せず白1突入。黒2受けに白3の
居直りです。しかし黒4~白9まで受けさせ黒10と根拠を
奪う手が辛辣で厳しい。黒12と整え白がどうシノギ計るか
伺う冷静さも憎らしいほど。この白一団だけなら楽ですが
右の白△への影響が必至となりました。黒から黒イ、白ロ、
黒ハなどきつい攻めが現実化しています。
◎結果は見事左辺白を仕留め黒中押し勝ち。厚みからの最強手、
攻めの強さを改めて認識です。本局は序盤から持ち味出され
得意な碁形に導き、最後まで貫いた会心局だったと思います。
今度ネット棋戦に出場予定とのこと。力発揮し活躍され嬉しい
報告をお待ちしています。