研究会ラストは会長・佐々木七段との三子局。本局は午後から予定ある
関係で普段よりも早打ちされました。私も意識したが難しい場面あって
結構考慮時間使わざるを得なかった。良き内容だったです。先ず画像を。
黒がポン抜いたところ。下半分は一段落です。ここまで白が少しポイント得たと
思っていました。軽めに形勢判断してみます。右側の白地は約23目。左側は17目
くらいか。大雑把ですが合計40目。下一帯の黒地は厚い40目。ほぼ同じですね。
白番ですが形が決まり過ぎて置き碁的には黒打ちやすそうです。
今日は取りあえず穏やかにと白3受けを選んだら間髪入れず
黒4カタ。どこかで仕入たか浮かんだ手かは不明。最近は
色々な形にカタはある手、立派な手と評価されること多い。
私はこの形では初。最善対応は?早くも考慮です。
右下は無難な分かれに。双方満足だと思います。
左下の折衝は微妙。黒28切りはこの一手。白29に・・・
黒1と隅を打つと白2と担ぎ出します。黒5までほぼ必然。
左右の白が相当弱いけど問題は隅の黒。白6が嫌らしい手。
黒7ツギだと白8と攻めてきます。生きはあるけど左白を強く
し過ぎると良くない。黒7は二線カケツギかも。ただしハネられ
ダメ詰まり耐えられるか・・・黒1はヨミと覚悟が要ります。
実戦は黒1アテ。白2に黒3では4とサガル意味もある
けど『黒地は味良く、白地は味悪に』との意図でしょう。
黒11まで冒頭画像場面となり簡明で黒悪くないワカレです。
白12は広げ過ぎと見た黒13の感覚良し。でも白14守り
許すとぬるかった感もある。黒13では黒14あったでしょう。
黒15、17は力んだ手で賛成しない。お勧めは・・・
上ツケ黒1です。白2ハネにノータイムで黒3と切る。
この後どうなるかは白の動きで自然対応していきます。
白△と守った瞬間、左辺は白に与えて良いがお勧めです。
白が二間トンだとき白を攻めたいなら黒1と二間に受けたい。
黒数子に襲い掛かるのは下の黒軍団が許さないので白2が相場。
黒3とじっくり受けて攻めを伺います。実戦は中優先されました。
黒1トビは中央黒地拡大に役立つ。ただし白2で左上隅は窮屈。
黒3~7と受けて白8カカリに黒9パワー。これもありですね。
◎お疲れ様でした。本局勝てば指導碁二連勝。意識されなかったと
思うが好局多くなっているのでこれから頑張って下さい。