🌸研究会指導碁ラスト・久保六段三子局

   先ず31日午後の江戸川橋公園の一休橋からの桜画像を。    

  

  3月25日の研究会指導碁ラストは久保六段三子局です。中盤画像から。   

白猛攻へのツケ反撃

   今、中央へ黒がツケたところ。「大人しく生きません。」との気迫感じた瞬間。

堂々の立ち上がり

        白5ヒラキに黒6打ち込み賛成。カカリ放しは咎めたい。

        白7トビに黒8、白9からの黒10も良き調子です。

さらに根を張る打ち方

        これは参考程度で。△小目への裏ガカリ黒1も有力です。

        白2シマリを与えても黒3、5で根を張れます。隅には

        後に黒aが厳しく黒イ、白ロ、ハ狙いを見ています。 

隅ツケ二段への反発手法

        白は隅へツケ二段したが外を切る手もありました。

        黒1、3です。白4逃げなら黒5、7で連絡。すると

        白8は省けないので黒9と攻めて打ちやすそう。   

変化・すこぶる厚く黒良し

        白4、6は弱気。黒7ワリコミが好手。白a、黒bと

        なれば四子局より手厚い碁形。もちろん黒良し。 

一路高いカタからツケに対応は?

        実戦黒1、3は全体攻めを見て良し。そこで思いつきですが

        白4、6を試みてみました。四線二間には珍しいと思います。

        対しワリツギ対応もあったが実戦はハネ出しを選び・・・     

三線打ち込みは早治まりし易い

        右辺黒厚い姿に。ただ白模様も膨らみました。黒番で

        どう削減するかですが早治まり目指すなら三線がお勧め。

        候補いくつかあるが上手相手を考慮し黒1を推奨します。

        次に二間ヒラクと大威張りになるので白は右ツメとなる。   

早治まり想定例

        白2ツメには黒3カドが早治まりの筋。白4に黒5、7と

        くっつきシノギを目指します。以下黒17まで卑屈ではない。

        理由は相手強き勢力圏だから。これはかなりの成功例です。 

強気の道草

        物静かな印象の久保六段ですが上手に臆しない闘争心を

        秘めています。浅く黒1打ち込みから白4まで進んだとき

        黒5がその表れ。この手では黒Aや8と逃げれば普通です。

        白6に黒7と強気継続。▲活用したい気持ちわかる。ただ

        白8と封鎖され難しくなりました。

難しい場面:賢明策ならば

        黒1ツケは早治まり目指す手で好手。そうはさせじと白2から

        白4は揺さぶりの手裏剣。黒5に白6とモタレ攻めです。隅を

        対応すると命がけになるので下辺を打つのですが実戦は黒7。

        前図の右黒一子活用の気持ちはわかるが白8と裂かれて右の

        黒▲へ影響。混沌とした局面へ突入です。

        ◆元々黒1、3の意図は早治まり。よって正解は・・・

早治まりが賢明・次ステージで勝負

       黒1コスミツケが最善手。白2には黒3、5で完璧生き。

       左下白6二目の頭は喰らうけど黒7、9と澄ましましょう。

       白10、12と後手になるので黒13守りに回れますこの結果を

       判断すると白×が働きそうもない碁形。黒断然良しでした。

       ◎三子局は経験積むと互先の呼吸も学べる。またお待ちしています。