V氏惜敗局

  一番受けて頂いているV氏二子局。戦闘終了しいよいよヨセに入った場面で

  ポカがあり残念局となりました。その終局画像、次に黒・白最善の微細図、

  三枚目は白が手抜かりした場合の黒勝利確定図をお見せします。(面白)

終局図:黒大石眼形のために上の黒数子コウ分断必至

  ▲と一子助ける手は8目あり最大か。白1は黒一子をただ取る手に見えるが・・・

  黒2が残念。白3とされ黒大石二眼作ると上の黒数子がコウ手段で分断されます。

  コウ立ての具合あったけどV氏ここで潔く投了されました。

手入れ受けなら極微細でした

    黒1と白からのコウ分断を避けるのが最善でした。白2受けとなります。

    私の計算だと相当微細。1目勝負かもしれません。

上辺手入れ怠ると事件

  上辺白が守らず左下白2と打つと黒3で手入れするのが良い手。白4ツギなら

  黒5ツケが成立します。白6で持ち込みに見えるけど黒9まで決めて黒11(14)

  ホウリコミです。白12取りに黒13と五子アテ。もし白14と助けたら黒15、白16、

  黒17!白は悲鳴を発するでしょう。

白ツケノビに黒は自然な歩み

地に辛いが黒石が下へ偏在

        前に誰かに黒Ⅰと打たれ利口だなと感じた記憶あります。ただ

        この局面では▲受けあるので白2に黒3は冴えないかも。

        白aは遅れるので白bカカリへと進むでしょう。なお黒aツギ

        には白イ、黒ロ、白ハで黒連絡手段は先手で拒否します。

        ◆V氏実戦は素直で悪くない。

裂かれ形で分断し黒良し

        数手進行。両者気合はここからも続きますが黒4・6・8は

        強烈に裂いた形で黒好形。下は屈服しても黒良しと判定します。

混沌気配の実戦進行(原因は右辺)

        右上黒1は普通に一間受けで良かった。(次図参照)

        実戦は白4から右辺で身を喰われ黒根拠奪われ嫌な感じ。

        普通黒5ツギよりお勧めの有力手あり。高段者必修

普通が一番

        三々が見えすいているけど黒1が力まず良い受け。白8まで

        進行したときに満を持して黒9と一撃します。白10逃げに

        黒11と真綿で包み込むように厳しく攻める。黒A活用です。

        右側には黒イ、白ロ、黒ハの筋も残るし黒の弱石なく

        堅固▲デ~ンと白弱石を睨んでいます。

右辺白ノゾキへのお勧め対応①

       私が黒1ブツカリ対応を知ったのは院生の頃。裂かれ形から

       石塔シボリでまとめる手品に思えました。白2に黒3、5と

       切り、白6に黒7と逃げてから黒9、11のアテ&カケが筋。

捨て石決まれば勝勢決定②

        白1抜きに黒2(7)が肝要。もし白3と切ったら多くの

        場合歓喜黒4、6シボリが先手で黒8・10も利きます。

        右辺白地18目ほど与えたけど黒12までそれ以上の利得です。

        なお白3では8と連絡する変化あるが実戦と比べ黒の厚さが

        各段に違います。◆いつか実戦で実践を     

        ◎お疲れ様でした。次回もよろしくお願いします。