佐々木会長三子局 

   佐々木会長三子局。研究会開始時間は11時30分ですがいつも早くいらして

  一番に指導碁を受けて頂き本当に感謝いたします。殆ど一面打ちで私も元気

   状態での勝利は大変ですが自分のスタイルと信念貫く内容。先ず画像を。

立ち上がり・黒が中を一間に補強した場面

終盤

  この時点での地合いは何も事件起きなければ白5目は良さそう。実は左上中で

  黒二子取っていますが黒のポカで白が助けて頂いたもの。

  ◆黒番ですが勝負手あり。下を(9の十四)に切るのです。どうなるかは後半で。

あえて反対からのオサエ

        白7三々への対応に注目。黒6ハサミがある場合は黒9から

        オサエるべきとなっています。勿論会長は知らぬはずではなく

        白の注文を外す意図と左辺黒地形成より広い碁の勝負を望んで

        いるのです。置き碁は互先よりも作戦幅広くて良いと思います。

実戦:右からのツメは強い意志

        白13ワリウチは逃せない。対し右からのツメが強い態度。

        黒勢力へ白を近づかせて攻めるとの意志を感じました。

        ◆ただ白は次に黒を攻める気持ち抱く二間ビラキです。

左ツメなら安泰だが不満かも

        左から詰める方が多いはず。白2を待って黒3、5の調子

        悪くない。ただ△から白6とツケられ手が止まりそう。

        対し黒ハネは白ヒキで断点残ります。よって黒7で先手取り

        黒9大場という展開が予想されそう。

        一応下方面は白が威張っている感じ。会長はこれを嫌ったか。

白に喰いつきながらの黒補強

        黒3、5は独特。白の対応様子見でしょう。白4、6は左の

        黒手抜きしたら攻めるぞとの意思表示。すると黒7。今なら

        白8よりないが黒9は驚きとなるほどが混じった手。眼形確保

        しながら白を棒石にが目的か。白10と黒の予定を外したのだが

 

        黒11補強がなかなかでした。白12ケイマ進出は逃せないけど

        黒13と辛らつに形崩しに来る。白14、16では形がよれた印象。

        やはり白10は白イと素直に応じ。黒ロ、白ハが良かったです。

        なお黒15も柔軟手。黒ヒキが普通だが一子軽く見ています。 

                             右下の白a三々は楽生きか意外に大変かは少し後で。    

打ち込みにモタレ攻め対応が優

         上辺白打ち込みには黒1、3ツケノビでモタレ攻めが

         適していました。左辺断点守る暇ないので白4、6と

         サバくが黒7に治まるまで時間かかりそうです。

双方に一失・一得

        黒1とツケて白2に黒3(46)切り違いは白8まで取られて

        あまかった。数手進行し白12中補強は心配し過ぎ。黒13と

        割っては黒良し。右下黒27で逆オサエが有力でした。ただ

        先手得て黒38迫りが好点。黒47まで白地痩せて相当な利益。

抜かせずこの捨て方が最良

白は連絡すべき・中は何とかなる

        白1に手が行きかけたのですが黒2カドが気になりました。

        白3には黒4と攻められる。ただ危険はなく△と連結する

        実利は相当大きかったです。

  反対オサエ有力白コウ立て乏しい碁形

        左のオサエだと同じように白2~黒9になったら白10と

        カケツぐよりなく黒11、白12と弾いて死活はコウでした。

        しかし黒aと取られた時に白困ったはず。それは碁形。

        盤上の黒▲は厚い姿で白からコウ立てが乏しいですね。

ツギは利かない・隅取れる

        白1ツギは断点継いでくれず黒2カミ取り。攻め合いは大差。

黒3なら地合い黒良し

                        数手前に白は少し得しようとしたが咎められて黒1と

          出られ白2まで実戦。ここで切ったのが手拍子。簡単な

          黒3なら×二つが見合いでここに黒地7目は出来ていました。

          実戦は白地3目となったので出入りは約10目。残念。 

       

       冒頭画像で黒分断が勝負手と伝えました。どうだったかを
       説明します。中の白一団に白2と手入れが必然。下の白へ

       黒3が一番難しい攻めですが白4が保険手。黒5にも白6

       ツギで大丈夫のようです。(イとロが見合い)

       よって勝負手は不発が結論です。

       ◎お疲れ様でした。23日が今年の研究会千秋楽となります。

       賑やかになると期待したい、よろしくお願いします。