佐々木会長三子局

      研究会指導碁から佐々木会長との三子局をお見せします。先ずは画像を。

黒番:次にどう打ちますか。

        ここまで文句無し。白19ブツカリは黒二線ノゾキを先手で

        防いでいるが黒20と厚くするので打ちにくかった。

        左上白21トビが期待している進行は・・・     

白の希望図

        従順な黒1を期待していました。白2、黒3一本は利きそう。

        白4と進む。別に黒悪くはないが上辺少々凝り形気味ですね。

黒の希望図

          会長の打たれたのは黒1、3ツケヒキ。最善対応です。

        白4と受けると黒5、白6、黒7まで満足。白4は保留

        しましたが黒1からオサエる大きな手が残ったのが効果。

厚き進行・分岐点

       左辺を白へ与える対応はあまいと思いました。黒5でそれを

       拒否する手段はいくらでもあります。でも厚みからの黒模様を

         警戒しているうちにちゃっかり左下へ黒大きな実利。この辺りが

       会長のうまさですね。さて右下。黒イかロかの分岐点です。

有力だった下辺寄りつき案

                                どちらの道が良いか微妙だが下辺黒1と遮りたい感じです。

           白2連絡に黒3、5は軽いテクニック。黒7ハネが効果的に

           なります。黒11ケイマで圧をかけると白12は省きにくい。

                                黒13ケイマも打てると中央に夢膨らみます     

狙い筋

        白1と打ってくる可能性高い。その時は黒2へ一発。

        白3と応じれば黒4、白5、黒6で眼形奪います。

        丁寧に打てばシノギありますが白辛くなりそう。     

実戦進行

        会長は黒1グズミを選択。右辺白へ圧をかける意図です。

        黒5まで進んだとき白6ケイマは逃せない。黒7受けは

        ぬるかった。以下の進行は中央がぼやけています。     

ボウシで右辺へ圧が良

        黒1ボウシがこの一手でした。右下黒を補強しつつ白を

        圧迫します。白2、4と用心するくらい。白×は助けられ

        ても黒イ、白ロ、黒ハとコウ含みで左右白へ寄りつく手段が

        残っています。そして序盤で白が放置している上辺黒5ハネ。

        ここは好点で黒地に肉がつきます。

ケイマ一本からノゾキ手段有力

       実戦の中黒ノゾキは惜しかった。白にノゾキ返され効果今一つ。

       先ず黒1ケイマで一撃が手順です。白2、4は已むを得ない。

       そこで会長の打たれた黒5だと中の白一子は諦めるくらい。

       以下黒15まで力での収穫得られていました。

       ◎お疲れ様でした。確か白10目勝ちだったと記憶。もう一歩の

       頑張りですね。最後に終盤画像を載せて終了します。

微細の終盤