一年近くご無沙汰の佐々木六段。お仕事がようやく小ヨセになった
ようで久々の研究会参加。聞くと碁会所で栗林五段とお会いしている
そうです。指導碁での感触も前と変わらず強い手、才ある手も出たので
安心しました。先ず後半画像からお見せします。
右辺に注目。ハサミツケです。下の白も弱いので白は反発しにくい。
最高手かも。このタイミングで放つのは佐々木さんの長所だと思います。
今、上の白模様を黒が天元から右側ヘ消した所。良い手だなと感じました。
ただこの数手後に白が相当得してしまう。それは後ほど。では序盤から。
佐々木さんの特徴は力みがないこと。感情的にな手は少ない。
私は気合優先が多いので冷静さ持ちたいと常に思います。
出だし左上手抜きの黒4は良策。ただ黒6・8・10と手をかけて
補強すると後半狙われる憂いあり。簡明案なら次図がお勧め。
右下黒14一間高バサミに昭和的白15~19の定石を選んだがこの
局面は左下が良き黒模様になり好調。右辺白25~黒32までは
相場の進行です。さて白33消しに黒どう打ちますか。
左上白ケイマなので黒1、3ツケ二段あります。早治まりが
目的で黒7まで必然。白8は継がせ隅白11で攻めがる意図だが
黒9、白10交換から黒11カミりが賢明。白12、黒a抜きとなり
六目の完璧生き。次に白×と切るなら右上黒△構え。切られた
黒二子今は捨て石。中盤~後半に活用を考えます。
令和で互先局で多くなった白△を採用しました。大ゲイマへ
対応を伺う手。黒候補は普通A~D。黒Eは一番の反発かも。
どれもそれなりの手で黒が悪くならないが複雑さ避けるなら
黒A・B・C守り。ちなみに私なら黒Aかな。悩みますね。
『左上に黒弱石あるので左辺は厚く』堅過ぎとは思いません。
プロの碁では「△に受けてはあまい」と反発すること多いが
大人しい黒1悪くなく弱くない。白2と割ってきたら黒3と
攻守点へ打ち攻めたてる。白4逃げなら待ってたと黒5。
黒が連絡する手が攻めに繋がり『一石二鳥」ですね。
上の黒イ~二の黒石喜んでいます。
黒1と打つ例が多いがこの配置だとどうでしょうか。白2と
遮断され白8まで予想されるが×が薄くなってきた印象。
実戦佐々木さんは候補手よりも強気手を放つ。
考慮されボウシ一撃です。左辺破られても良いとの考えで勇気ある一手です。
白は下を打つ手もあるが黒の手に乗ってみました。主導権は黒が握れそう。
ただし地は損するのでその代償をどこに求めるかが鍵です。
🌺🌹🌷 暫し休憩。研究会指導碁も未だたくさんで。目が(@_@)そう。
黒番。打ちたい箇所いくつかあります。私だと左下隅。
実戦の佐々木六段の手は厳しかった。右辺です。
黒1ハサミツケには抵抗しずらい。白2~4まで辛抱。
そこで黒5は攻めと黒補強兼ねた良い手ですが・・・
左下隅が地の出入りで最大。黒1とサガリたかった。
すると白4、6と分断する可能性大だが黒13まで十分
戦えると思います。それは右下白一団生きていないから。
進行した実戦図で説明します。
冒頭の画像2では中央消しに向かわれましたがここは
黒1ノゾキ決めて黒3コスミが良き攻めでした。白4
逃げに黒5と自然に△白模様へ進出していく。問題は
白4など相手してくれるかですね。白×の眼形具合は
白1で生きているか、二眼あるか。先ず黒2と懐を狭めます。
白3はセキ生き目指す手だが黒4が急所。白5に黒6と打ち
中手のようです。イとロ二つ白が打てればセキなんですが・・・
白3で白5オサエなら黒6。下では二眼出来ないようです。
◎お疲れ様でした。これから研究会で対局&指導碁再開ですね。
六段最強目指して頑張って下さい。24日もお待ちしております。