今井七段・勝負手めぐる攻防

   今井さんはガッチリのリードを守り切り勝つイメージあります。逆に

   負けている碁の逆転力はそれほどと。しかしこの碁は・・・先ず画像を。

黒勝負手白が中を切ったところ・凄い変化に

       この段階の数手前、中央に白地つくので白勝ちかと思っていました。

       黒は右上を二線に守ったのが小さかったようです。すると中央へ

       手をつけてきました。味悪いが回りの黒に影響あるので仕掛けは意外。

       しかし検証してみるとこの勝負手好判断だったようです。

白模様は消滅、黒の損失は果たして

       黒1アテに白2アテコミ。黒3、白4に黒大石眼形確保の

       黒5は省けません。白6切りで黒三子アタリ。中の黒のため

       黒7は止むを得ない。白8抜き、黒9受けと進む。白儲けは

       15目ほど。中央の白地減りは約25目の損失。差し引き黒が

       儲けています。そこで白10逃げ出し。対し頑張るか妥協か。

妥協は地合い黒足りない

シノギ勝負は正しい選択

        黒1頑張り。今井さんの嗅覚正しい。白2~6まで黒は

        気持ち良いが問題は右側の黒大石シノギです。白は利得

        得られないと負けになりそう黒7コスミは右断点狙って

        いる。そこを守ると黒8ノビで楽シノギなので実戦の

        白8アテは必然に思えました。黒7では先に黒8ノビが

        シノギ易かったと思います。黒9、11切りがどうだったか。

        ◆私の検証結果は後に示します。先ず実戦を。

シノギあるが苦しい(コウ)

        実戦です。白1、黒2抜き抜きとなりました。ただ白3

        追及が良い手。中央はイとロが見合いで黒の後手一眼。

        下方面も黒の後手一眼。右辺には図で示しませんが黒から

        二線アテコミでコウでの一眼手段あり。黒はこの図よりも        

切らずにコスミツケ最善でした

        黒3コスミツケが良かった。白は断点の守るに悩む。

        白4ツギなら黒5ハネ。白6~黒9までここの眼形は

        無くなる。続いて白10とツグよりない。しかし黒11、13。

        二つの切りが見合いで黒シノギ確定です。

眼形厚い(両コウ生きのようです)

        右の断点を白1と防ぐ変化。黒2、白3となる。さて

        黒のシノギですが黒4、6が良い手。〇一眼確保しました。 

        中央の黒一眼は白(イ・ロ・ハ)どの手でもでコウになるけど

        右辺は黒Aで白×をコウで捕獲する手段あります。

        ◆検証結果『両コウ黒生き』私もヨミ切れてなかった。

序盤:黒2228に触れます

軽快なハネでサバキたい

左一帯に偏在・黒打ちやすそう

        二段バネには白2上ツギが最善。そこで黒3と止める。

        白4と切ったらあっさり黒5、7で手を打ちましょう。

        白8で黒一子取られるが捨てたのです。先手で右上に

        黒9一間が良き構え。白4一子抜きも利くので黒厚い。

        一応白も40目確定地を誇りに打ち進めて行きます。

早逃げ優先案・次のステージで勝負

       隅への二線コスミは激辛悪いとは言いたくない。一応

       白の勢力圏へ打ち込んだので黒1早めの逃げが良かった。

       白2は地に辛い手だが▲軽いので無視し黒3と転じます。

       左辺は割れていて両方の白地足して約30目。大きくない。

 

       ◎前の今井さんならこの図を選びそう。今は棋風改造中と

        見ました。妥協せずをモットーにして二子指導碁確定し

        八段目指して下さい。来月は3月9日。よろしくお願いします。