戦わず勝利の某君七子局

感服した一着 (どの手か推理を)

 落ち着いた碁だったこともあり中学生に見えた某君との七子局。戦いが殆どなく

 負かされた不思議局です。子供は元気よく戦うが良いとの説があるけど相手の力を

 出させないという打ち方は相当な武器。いずれ上達していくと腕力も必要になり

 自然についてくるでしょう。では序盤から。

守り優先・切り違いにはどう打つか

    下辺白5ボウシにケイマでなく黒6は渋いが立派な受け。右上黒8の

    上ケイマはユニーク。少し真似した白9に黒10は厚い。白11と同じ形で

    付き合ってみました。すると危険察知のような黒12守りです。白13は

   「戦いましょう。」とのメッセージですが「止めときます。」と黒14、

    黒16。白1、3が待っているから悪くはないけどお勧めは(次図参照)

    白17に黒18二間は良きバランス。白切リ違いへの対応が楽しみでした。

戦うならモタレて分断

    右上白△を分断し戦うなら黒1ツケです。調子与えない白2受けには

    黒3とオシつけ。石が張っている打ち方と感じてくれれば嬉しい。

働いた守り

    実戦黒×は堅過ぎますね。黒1か黒Aで問題なかった。

アテ×アテは上からを推奨

    『切り違い一方をノビよ。』の格言あるけど漠然として難しいですね。

     お勧めは【上からのアテ、アテ、ツギ】黒1~5です。黒5では3の

     ほうのツギでも良い。もしこの図となり白8に先手で切り上げて黒9と

     攻めたら100点上げたい。白10に黒11が流れ。取れなくとも白を苦労

     させれば力と自信がつきます。

星の石抜かしは普通損 ただ次の調和手絶賛

     黒1、3でした。白4アテに逃げると思いきやあっさり黒5です。

     白6抜きに黒7カケツギはお洒落だがこのワカレは黒損でしょう。

     ただし白厚みが働かない進行になれば可としましょう。

     白8に対し絶賛し写真撮った手が出ます。次回