佐々木六段三子局中盤

白△に　黒の次の一手は？

　　　　中盤から。黒がスケール大の模様、白は左上の小模様で対抗しています。

　　　　今、白△と飛んだところ。佐々木六段の黒の次の一手感服しました。

全局を俯瞰した輝きの一手

　　　　　黒１！　言葉は要らない。この一手です。▲全ての石が微笑んでいます。

　　　　　もし黒１で安易に黒×と飛んだら白1トビで中は色褪せる。右上は白ａの

　　　　　三々があるので広げても小さい。

実戦進行　白呑気で黒大チャンス到来

　　　　白２トビマガリに黒３トビで中を重視したのは流れで私も打つ。黒が

　　　　受けなかったので白４は気合だが黒５、７、９で×処理も正しい対応。

　　　　ここまで双方に問題手はないが白10、12とは・・・呑気な父さんです。

　　　　黒番で次の一手は？勝勢になっていたでしょう。

境界線をツケノビで拡大したい。

　　　　黒１と左上にツケたい。白２なら黒５まででツケノビとなります。

　　　　黒模様ほぼ完成。中に打ち込みが無理なら白６だが黒７、９と受け

　　　　中がまとまると結構な大きさ。白の反省は・・・

地の損得箇所だけは価値低い

　　　　右上は放置し白１消しを急ぐべき。着点は浅いけど互先ならここです。

　　　　黒２囲いなら白３とトブ。右上黒４は15目以上あるけど右辺白５も

　　　　同じくらいはある。白はこれが本道でした。