強豪Y氏定先指導碁

    祭日の23日幽玄の間14時30分設定に常連Y氏から申込み入りました。

    序盤~中盤は一応私のペースで進んでいました。ところが終盤の

    分岐点で黒がヨセ勝負でなく死活絡みの勝負を選択。全部で三か所の

    シノギ勝負となり難解で解説スペース足りません。その緊迫した場面を

    画像で順にお見せします。持ち時間無いと死んでいたかもしれない。

▲アテ、右下隅の白死活どうなるか

必殺▲のツケ、大石の死活は?

▲眼取り!右上の白死活は?

出だしは私得意の定石

    左上定石は久しぶり。互先でも経験あるが二子・三子で100局は打って

    います。シチョウ具合が二本。右下隅の黒の位置で違ってきます。

上ノビは不可。シチョウ黒良し

     白1ノビはシチョウ白良しのときの手。黒2アテで困ります。ポン

     抜かしは良くないと白3サガリは黒4からオサエて白5に黒6と

     ノビる手が成立。白7、9の筋が黒10でシチョウ悪い。右下の▲

     小目が丁度シチョウアタリになっています。

このシチョウは白良し

    白1、3のアテツギから白5ノビが実戦。私の得意技です。ここで黒6

    ならば白7でシチョウ。ヨンで見るとわかるが逃げるのは右下小目を

    白×二つでぎりぎりすり抜けるシチョウです。

    当然ですがY氏は最善手を打たれました。 

サシコミが受け伺いの好手

     定石書にも載っていますが黒1が良い手。白aを防ぎつつ白へ

    「どう受けますか。」と伺っているのです。

     白イ・白ロ・白ハの三通りの受け手あり。白ハを選びました。

記憶にある双方の最善応酬

     白2サガリには黒1カケが最善手と記憶。白4に黒5が強手です。

     黒ノビが利いて打ちにくいと白6ならピシャンと黒7。白8、10の

     低位に黒11キカシが気持ち良い。黒13、15と守り一段落。ここまで

     定石(黒少し良しか)と記憶しています。

実戦進行 勢い面白良し

     黒3~5は妥協した感じ。前図と比べ白が威張っています。しかし

     流石Yさん、手厚く打ち力を溜めて我満。これが後で発揮力となる。

     白16のとき、久しぶりに序盤成功したなと思っていました。次の黒の

     予想手は右上シマリかなと呑気な気持ちに浸っていたのですが・・・

     ズドン!目が覚める手を打たれました。次回