前々回のG氏から終了後にもう一局の申し込みあり
連続となった本局。普通は負けたばかりだと力入る
はずだが冷静な好内容局で勝利されました。
一局目検討を終えた後、「もう一局良いですか。」と依頼
され10分後に二回目開始。私もほぼ定石ばかりの真面目な
出だしだがここまでG氏に気負い・ミスはありません。
地を稼ぎ過ぎたので白37と模様を消したところ。今思うと
あまい着点だと思います。黒候補手はA~Dのどの手ですか。
黒1(A)や黒Bは勇猛。攻めつつ模様をまとめる意図
だと思います。ただ中の白石動かず下を白1と動く予定
でした。イを許すとあまいので黒3ですが白4と策動し
紛れを求めます。黒5ハネには白6とサバキ求める。
△存在があると攻防かなり違うはず。それでも自信ある
なら選んで下さい。なお左辺黒C受けは裾空きの箇所で
あまい。実戦は黒D受け。策動しずらくなりました。
白反省:消しでなく即白1でないと勝負にならない。
冷静な黒1受けに白2と逃げたら黒3ツケのモタレ
攻めです。真正面から受けたけど黒5切り違いから
強く対応され黒19、21と自然に模様が確定地へ進む。
白24、26の準備手から分断狙う白28に緩まず黒29は最強。
白30、32は本気だが無理だなとの認識はありました。
黒35、37のとき覚悟。黒の最善はどちらの×切りですか。
黒1外切りなら簡単にシノギでした。白2ツギに黒3の
二子捨て石が好手。取ると簡単なので白6と頑張りたいが
黒7が先手で白8は已むを得なく黒9、11まで。
実戦は逆を切る痛恨のミス。白にチャンス到来か・・・
悪い碁を逆転したと思った瞬間、黒1。白2は仕方ないが
黒3。驚きです。この土壇場で最善手を放たれました。
図は省くが白4で分断するのは前に示した二子捨て石の
筋で白が逆に取られてしまう。結果黒5と窮地脱出です。
二回受けた方だからあまく負けてくれたと言われたくない。
必死でいろいろ揺さぶり追い込みかなり差を縮めたのですが
黒リード堅く最後は(5目くらい)白投了となりました。
◎お疲れさまでした。またお待ちしています。