三回戦:栗林五段vs古川五段

     三回戦から栗林五段が参加。本当は出場予定だったが大会は

     第四土曜日の行うこと多かったのでうっかり前日センターに

     来られたそうです。ご足労大変でお疲れ様でした。

     大会日午前は都合悪く断念されたけど午後律儀にいらしれくれたのです。

     同段の古川さんと久々の対戦。お二人の序盤少しアドバイスします。     

双方がっちりの四つの立ち上がり

      握って古川五段が先番。手順は不明なので推理を。白が左下隅を二線に

      スベったところでしょう。ここからどう打つのが良いかを先ず示します。

下地推理手順(たぶん違うでしょうね)

隅を封じ込め少し黒打ち易そう

             左上を強く黒1とオサエたい。白2、4まで定石。

          ×断点あるが気にせず黒3とハサムのが石の流れ。対し

          動くのは重いので白6両ガカリが普通。以下双方無難。

          先手の黒はどこを目指すか。黒Aは堅実。黒Bは下辺を

          大きく囲う手。左上厚み活かす黒Cツメも魅力です。

          なお白×切りは黒イと受け何事も無い。もしも白4で

分断には黒厚く打つ。白放置は詰碁

        切りは乱暴。ひとまず黒5~9と回りの黒をきちんと

        対応するのが賢い。もしいつまでも隅の白を手抜きしたら・・・

念のために死活手順を

 

         先に二目の方をハネて次に反対をハネて解決。イ・ロの

          (2の一)二つ打たさなければ仕留めること出来ます。

捨て石作戦

                                 最後に栗林さんへのアドバイス。参考になれば嬉しい。

         左上黒にハサまれたとき、白Aを活かし先に右上を

         白1と両ガカリする作戦です。黒8まで進んだときに

         白9と二間にヒラく。黒10鉄柱で白×サバキ消えるけど

         さらに白11とヒラいて黒×は捨て石。今度逃げられると

         左下△存在が光るので黒12でしょうか。取られたけども

         他の白は全て強い。右下黒へ急所白13と一撃します。

         黒14と出てくれば白15。黒16にも白17と型通りに攻めて

         行く。右上の黒も治まっていないので私は白持ち。

         ◎研究会常連の栗林さんと古川さんの対局は好勝負なので

         もっと実現して欲しい会での切磋琢磨を期待しています。