Y氏定先局

  強豪Y氏です。今朝も某プロに定先で挑戦し後数手のヨセのところ4、5目勝利

  確定してところで時間切れ惜敗でした。本局はまさに最強棋風そのもの。

  先ず引き分けとした終局盤面画像をお見せします。

黒番:中央の結末は?

  白△に次の黒の手は絶対。黒数子を白が取り黒が締め付ける変化になりそう。

AI裁定では互先だと少し白、コミ無しは黒良し

    続いて打つならば黒1ノビ。下方面に逃げる手段無いので白2は必然。

    黒3切り(2の二路右)に白4とダメ詰めれば攻め合いは白勝ちです。

    ただ黒5~9締め付けが先手で決まります。右辺黒11ツケは厚みのおまけ。

    白14まで辛い感じだが死活的に仕方ないようです。

    黒15~白18までキカシ黒19が好点ですが白20と進出すると黒21受けくらい。

    この図は大差で白負けかと思ったけど意外。ヨセ勝負のようです。

    ◆私は白4で何とか締め付け回避できないかヨンでみる予定でした。次図を。

白抵抗①:これは成功(黒7が疑問か

 

  賢明にヨンでいたのが白4トビ。下手すると攻め合い負けになる怖い変化です。

  黒5、7なら自然に白8で攻め合い勝つ。締め付けの後に黒13が省けないので

  白14ヒラキに回れます。これは白成功。でも黒7では・・・

白抵抗②(白14ツギが打てるが損得は微妙)

 黒7と先に打ち白8に黒9、11が正しい。白12が省けないので黒13に回れます。

 でも白14ツギがが打てるのが嬉しい。黒15、白16で一段落。締め付けのダメ詰めが

 が黒後手になっているのが白の利点。ただ味であって今直ぐに良い手段はない。

 ◆この碁を打ち継いだらこの図になった可能性が高いと思います。

サバキと攻めのメリハリ

        右下は穏やかな互角なワカレ。左下は黒1手入れなら堅いが

        右上黒1大場へ先着。Y氏はサバキ&シノギに自信あるのです。

        白1は黒2と交換し良くなかった。ここは保留し後に白2という

        豪の眼形奪取も狙えるので。気を取り直し右上白5とカカったが

        待ってましたと黒6!この手は得意手で以前も体感。攻め過ぎる

        可能性もあるが黒16まで攻め主体で石が張って妥協がない。

        嬉しい気持ちと反撃しやっつけたいという気持ち浮かびました。

        穏やかならば白中央トビ(12の二路上)でしたが・・・   

白仕掛け果たして・・・

         白1と反撃。黒2遮断に白3工作から捻りだし打てると

         判断。しかし隅で先に損しています。白9、11の技に

         黒もどこかで妥協すると思っていたがY氏一切忖度無し。

         結果的に見て白1はやり過ぎだったようです。

         黒番。黒イと黒ロでは大分違う。最強手は・・・

 黒番:強Y氏黒番次の一手は(A~D)

        黒1抜きが最強最善。嫌な予感しました。白10は白12か。

        私も燃えているので白10最強を選択。次に黒A~Dの選択     

        あるがここで黒は妥協策が過ると・・・   

厚み相殺で白嬉しい(簡明だが最強ではない)

        黒1と打ちそう。白2カケツギに黒3、5が石の形。

        黒9まで捨て石で厚み築けます。ただし左辺白強いので

        黒厚み派あまり働かない。これは白満足。

        実戦は中を切り(前図黒A)その後コウ争いになって

 

この図が白穏当でした(局面広い)

        かなり進行しました。ここが白分岐点。中央を白1マゲて

        上の白×処分する道が良かったです。以下相場の進行で

        それほど黒地無いのがわかる。でも妥協したくないと・・・

冒頭画面へ

       一手ヨミ抜けがあれば潰れという恐ろしい道を白は選んでいます。

       右黒18は右辺と中央封鎖を見合いに下好手。白19は抵抗で・・・

        ここで黒の持ち時間が数秒となり時間切れ白勝利は忍びなく

        勝敗不明と見て引き分け申請し承諾。打掛けとなりました。

        Y氏所持のAI形勢判断したところ良い勝負のようです。

        ◎Y氏らしさ、強さ出た一局。またよろしくお願いします。