黒は封鎖敢行・攻め合いは白有利なコウ

緩まず勝負

     最強封鎖の黒1に私も五分以上長考。一手のミスが命取りなので

     慎重にヨミました。他のプロ指導碁でY氏がヨミ勝って潰し勝利

     されているのを何局か目撃しています。

     白2が最善のようです。ここが分岐点。黒が外へ焙り出すことも

     可能でした。(次図)黒3は覚悟決め勝負決断。白12まで必然です。

     攻め合いは白有利。黒は外回りを得たがコウにすることが必定。

     どのようなコウになるかも問題。双方考慮時間消費しヨミふけます。

形崩したが脱出すれば白良しか

    ヨミ勝負避けるなら黒1でした。白2よりないが黒3、白4で形崩し

    気分は良い。ただその後を白12まで想定すると黒もあまり嬉しくない

    進行のようです。左下は黒イと白ロの差が大きく急ぐ必要あるし右側は

    白×辺りに薄みあり。結論として黒1妥協はしにくい。

逃げは黒負け

    黒1、白2決め黒3なら生きることは出来る。しかし白12まで外へ

    脱出され黒悪い。白イ・ロも×を見て利いています。

回避は志が泣く

    黒1なら攻め合いは回避できるが白2、黒3、白4(2の二路左)から

    白6で脱出されます。以下白14まで競り合いだが元の志が泣きます。

コウ勃発

     私も黒の立場にもなりいろいろヨンだが本コウにするのは難しい。

     Y氏熟慮され黒1、白2を決め黒3、白4に黒5ハネ!これはコウで

     一手伸ばそうとする筋。白6コウ取りに黒はコウ立てをどこに打つか。

     黒7は側コウですが・・・一瞬無コウかに見えました。

油断ならない

    白1解消は黒2ツギがあります。黒2以外は追い落とし。Y氏は

    当然正確にヨンでいて油断すると一発で持っていかれます。

    コウは白が勝ち、黒は左下二手連打と進みました。

    ■次回は一気に終局場面から解説します。